不動産を購入する流れを8ステップで徹底解説

「家を買いたいけど、まずはどうすればいいんだろう?」
「不動産購入ってどういった流れで行われるのかな?」

この記事ではそんな疑問を解決する内容となっております。

しばらく賃貸住宅に住んでいたけど、そろそろ自分の家を持ちたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
この記事では不動産を購入する流れを8ステップで解説しています。

STEP1|予算を決める
STEP2|情報収集する
STEP3|実際に見学する
STEP4|購入申し込みをする
STEP5|重要事項説明を受ける
STEP6|不動産売買契約を結ぶ
STEP7|住宅ローンを契約する
STEP8|決済・引渡しをする


ぜひ実際に家を買うときの参考としてご活用ください。

目次

STEP1|予算を決める

STEP1|予算を決める

まず最初にすることは、不動産購入のための予算を決めることです。
事前に不動産を買える金額がどれくらいなのか把握しておけば、その価格に見合った不動産を探すことができます。
さらに住宅ローンを契約した後、無理な返済に追われることも防ぐことができます。

購入に必要な資金は以下の式で計算できます。

物件価格+諸費用=返済可能な住宅ローン借入額+自己資金

不動産を買うには物件そのもののお金だけでなく、税金や手数料などの諸費用も必要です。
諸費用の内訳は下記のとおりです。

  1. 仲介手数料(新築マンションは必要ない)
  2. 手付金
  3. 登記費用
  4. 印紙税
  5. 固定資産税
  6. 都市計画税
  7. 不動産取得税
  8. 住宅ローン関連費用

諸費用の目安は不動産によって変わってくるので、下の表を参考にしてください。

不動産諸費用の目安
新築物件の場合物件代金の3~7%
中古物件の場合物件代金の6~10%

返済可能なローンの借入額は、ネットで検索すると簡単にシミュレーションできるので、ある程度の金額は知ることができます。
お金のことを考えるのは面倒に感じるかもしれませんが、不動産購入のための土台作りだと思ってしっかりと予算を立てましょう。

STEP2|情報収集する

STEP2|情報収集する

次は物件の情報収集です。
しかしその前に、物件の希望条件をまとめておきましょう。

どこのエリアの物件がいいか、広さがどれくらいがいいかなどを書き出して、条件の優先順位をつけておきます。
そうすれば物件の絞り込みがしやすく、希望に合った物件を見つけやすくなります。

書き出しておく希望条件は以下の通りです。

  1. エリア(地域)
  2. 物件タイプ(マンションか一戸建てか)
  3. 築年数(新築か中古か)
  4. 広さと間取り
  5. その他(方角、ペット可など)

希望条件と優先順位を付けたら、ようやく情報取集に移ります。
物件の情報収集には様々な方法があります。

  • 新聞広告
  • 不動産情報誌
  • 折込チラシ
  • インターネット
  • 不動産会社に聞く

いろいろな方法を使って、できるだけ自分の希望条件に合った物件を見つけましょう。

STEP3|実際に見学する

STEP3|実際に見学する

「ここ良さそうかも?」と思える物件が見つかったら、見学に行ってみましょう。
実際に家を見てみると、広告の写真とイメージが違うと感じることも少なくありません。

直接自分の目で確かめて、生活に適した物件かしっかりとチェックしましょう。
建物だけでなく、周辺環境のチェックも忘れてはいけません。

物件(室内)のチェックポイント
  • 広さは充分か
  • 日当たりや風通しはいいか
  • 収納スペースはあるか
  • コンセントは必要な数、必要な場所にあるか
  • スマホの電波は届いているか
  • 窓や扉の開閉はスムーズか
  • 外からの音は気にならないか
物件(室外)のチェックポイント
  • ゴミ置き場は散らかっていないか
  • 駐車場、駐輪場はあるか
  • 外から室内が見えないか
サイズ採寸する箇所
  • 洗濯機置き場
  • 冷蔵庫置き場
  • ドアと廊下の幅
  • カーテンをつける窓
  • 各部屋
周辺環境のポイント
  • スーパー、コンビニ
  • 病院、交番
  • 学校、保育園、幼稚園
交通アクセスのポイント
  • 通勤・通学時間
  • 交通量
  • 電車やバスの本数、最終運行の時間

周辺環境や交通アクセスは、時間と曜日を変えて複数回チェックしましょう。
時間帯と曜日によって、人通りの量や治安の良し悪しなどが変わる場合があります。

また、他にも気になる物件があったらどんどん内見に行きましょう。
複数の物件を比較すると、それぞれの物件のメリット・デメリットがよく分かります。

STEP4|購入申し込みをする

STEP4|購入申し込みをする

買いたい物件が決まったら、次は購入申し込みをします。
購入申し込みの流れは物件タイプによって異なるので、それぞれのタイプで説明していきましょう。

新築マンションの場合

  1. 買付証明書を不動産会社からもらう
  2. 記入したら販売担当者に提出する
  3. 具体的な契約条件や物件情報を確認し、問題がなければ売買契約に進んでいく

申込希望者が多いと想定されると、先着順もしくは抽選で申込者を決めることがあります。
先着順の場合は早く申し込んだ人から、抽選の人は当たった人から住戸が決まっていきます。
希望する新築マンションはどのように申込者が決まっていくのか、事前に確認しておくことが得策です。

中古マンション・一戸建ての場合

  1. 買付証明書を不動産会社からもらう
  2. 記入したら売主、もしくは不動産会社に提出する
  3. 売主が「この人に売る」と決めたら、売り出し承諾書が買主に渡されて売買契約の準備へと進んでいく
買付証明書とは

「この物件を買いたいです」と購入意思を表した書類のことで、買付申込書、買受証明書、購入申込書とも言います。

その物件を買いたいと意思が固まったタイミングで提出するものです。
購入希望者の氏名、住所、購入希望価格などの項目を記入して、その情報を基に売主は交渉や契約に応じるか検討します。

法的拘束力はないのでキャンセルも可能ですが、安易な取り下げは売主や不動産会社への信頼が落ちるので、よく考えて提出しましょう。

購入申し込みのタイミングで、住宅ローンの事前審査にも申し込みます。
売買契約後に住宅ローンの本審査を受けるのが一般的なので、このタイミングで事前審査に申し込んでおくとスムーズです。

STEP5|重要事項説明を受ける

STEP5|重要事項説明を受ける

売買契約前に、重要事項説明を受けます。
重要事項説明とは「買主に購入物件に関する重要事項を説明すること」です。
買主がどのような権利を持っているのか、どのような義務があるのか、どのような制限があるのかを改めて確認します。

説明の際には「重要事項説明書」が交付されますが、専門用語が多く並んでいて一度では理解しづらい内容となっています。
なので事前にコピーを受け取っておきましょう。
何が書かれているか、聞いていた内容と違うところはないか。
気になる点はメモをしておいて、当日質問できるようにしておきましょう。

重要事項説明は、必ず宅地建物取引士の資格を持った人が説明すると法律で決められています。
説明前に宅地建物取引士証を提示する決まりになっているので、必ず見せてもらいましょう。

STEP6|不動産売買契約を結ぶ

STEP6|不動産売買契約を結ぶ

重要事項説明後、売主と買主に売買契約書が交付されます。
契約書の内容を確認したら署名・捺印をして、ついに契約成立です。
不動産売買契約の締結後は、契約書の記載内容に基づいて権利や義務を履行することになります。

買主は契約成立後に売主に証約手付を、不動産会社に仲介手数料(半金)を支払います。

契約時に必要なもの
  • 印鑑
  • 本人確認書類
  • 印紙税(記載金額によって異なります)
  • 証約手付(物件価格の1割ほど)
  • 仲介手数料(半金)

※これは一例であるので、必ず不動産会社に確認してください。

また契約時に「物件状況報告書」と「設備表」が渡されます。
物件の最終チェックを行うときに必要なものなので、無くさないよう保管しておきましょう。

STEP7|住宅ローンを契約する

STEP7|住宅ローンを契約する

売買契約が成立した後で、住宅ローンを正式に申し込みます。
事前審査を通過していた金融機関で、本審査を申し込んでください。
住宅ローンの事前審査は購入申し込みの時期に済ませておくとスムーズです。

必要なものリスト
  • 実印
  • 印鑑証明書(3か月以内に発行されたもの)
  • 収入証明書
  • 住民票(本人・家族全員が記載されたもの)
  • 不動産売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 住宅ローン申込書

※これは一例であり金融機関によって違う場合もあるので、必ず金融機関に確認してください。

申し込みから1~3週間で本審査の結果が通知されます。
本審査に通れば、金融機関と住宅ローン契約を締結する運びとなります。

STEP8|決済・引渡しをする

STEP8|決済・引渡しをする

最後は決済と引き渡しです。

決済と引き渡しが完了するまで、このような流れで行われます。

1.物件の最終チェック

不動産会社の担当者立会いの下、売主買主の双方で物件の最終チェックを行います。
売買契約時に渡された「物件状況報告書」と「設備表」に従って、入居可能の状態か確認をします。

2.所有権移転登記

所有権移転登記とは、不動産の所有権を売主から買主に変更する手続きです。
司法書士が手続きをするので依頼しなければいけませんが、不動産会社から紹介された司法書士が手続きをするのが一般的です。

3.残代金の支払い

売主に残代金を支払います。
残代金は、手付金を差し引いた物件価格です。
住宅ローンを利用する場合は、指定された口座に金融機関から融資金が入金されて、そのまま振り込まれるのが一般的です。
決済日までに融資実行されるように、事前に金融機関に頼んでおく必要があります。

4.諸費用の支払い

残代金の決済が終わったら、次は諸費用の支払いです。

諸費用の内訳
  • 固定資産税
  • 都市計画税
  • 不動産取得税
  • 仲介手数料(残金)
  • 登記費用(登録免許税・司法書士への報酬)

※これは一例なので、不動産会社に確認して忘れずに支払いましょう。

5.鍵の受け取り

所有権移転登記も完了し、残代金の決済も済み、諸費用の支払いも終わったら、物件のカギを受け取ります。
そうして、決済と引き渡しのすべての流れが完了します。

まとめ

まとめ

それでは、ここまでの内容をおさらいしましょう。

STEP1|予算を決める
STEP2|情報収集する
STEP3|実際に見学する
STEP4|購入申し込みをする
STEP5|重要事項説明を受ける
STEP6|不動産売買契約を結ぶ
STEP7|住宅ローンを契約する
STEP8|決済・引渡しをする

家を買うためには、たくさんの手続きや作業をしなくてはいけません。
不動産購入が初めてという人は、慣れないことや分からないことばかりで戸惑うことも多いでしょう。
そんなときは色んな不動産会社に行って相談してみてください。

福山不動産はいつでもお客様からのご相談を受け付けております。
予算に合った物件はないか、内見したい物件があるなど不動産購入に関するお悩みも解決いたします。
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