広島県福山市 で “高耐震の家を建てるときのポイント”
高耐震の家を建てるときのポイント
今回は「福山市で高耐震の家を建てるときのポイント」について解説します。
地震
世界全体の大規模地震のうち、約2割が日本周辺で発生しており、まさに日本は「地震大国」と言うべきでしょう。
「日本は世界有数の地震大国」です。
「気象庁 | 日本付近で発生した主な被害地震」によると、2018年から2019年の間だけでも以下の地震(人的被害を伴ったもの)が発生しています。
2019年8月4日:福島県沖(5弱)
2019年6月18日:山形県沖(6強)
2019年5月25日:千葉県北東部(5弱)
2019年5月10日:日向灘(5弱)
2019年2月21日:胆振地方中東部(6弱)
2019年1月3日:熊本県熊本地方(6弱)
2018年9月6日:胆振地方中東部(7)
2018年6月18日:大阪府北部(6弱)
2018年4月9日:島根県西部(5強)
※カッコ内は最大震度を示します。
地震の原因の一つである活断層の数は、分かっているだけでも約2,000以上。活断層周辺では昔からくり返し地震が起きており、今後も同様に地震が発生すると考えられています。
また気象庁は「日本で地震が発生しないところはありますか?」という問いに対して以下のように回答しています。
日本で地震が発生しないところはありません。小さな規模の地震は日本中どこでも発生しています。また、ある場所で過去に大きな規模の地震が発生していたとしても、地表に痕跡(活断層など)が残らないことがあります。
このため「この場所は大きな規模の地震が絶対ありません」と言えるところはありません。
地震対策
日本に住む以上地震を避けては通れないため、家を購入する際に住宅の地震対策は必須と言えます。
地震に強く耐震性に優れた家作りのポイント
では耐震性に優れた新築住宅を建てるには、どのような点に考慮する必要があるのでしょうか?
「地震に強い新築住宅を建てるポイント」についてご説明します。
耐震等級
「耐震等級はいくつ?」
耐震等級とは、住宅性能評価・表示協会が実施している「住宅性能評価制度」において、地震が起きた際に建物の倒壊しにくさや損傷の受けにくさを評価し、等級づけしたものです。地震に関しては、倒壊防止と損壊防止に分けてそれぞれに基準が設けられており、等級の数字が大きいほど地震に対して強いことを意味します。各等級の目安は以下の通りです。
- 耐震等級1
数百年に一度程度と、極めてまれに発生する地震(関東大震災時の東京、阪神淡路大震災時の神戸で観測された地震の揺れに相当)に対して、倒壊や崩壊等しない程度
数十年に一度程度と、まれに発生する地震(東京を想定した場合、震度5強に相当)に対して、損傷を生じない程度 - 耐震等級2
等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して、倒壊や崩壊、損傷を生じない程度 - 耐震等級3
等級1で耐えられる地震力の1.5倍の力に対して、倒壊や崩壊、損傷を生じない程度
実際の地震での被害状況を見ても、耐震等級1の住宅と等級3の住宅の差は顕著です。下の図を見てみましょう。
この図は熊本地震における等級1と等級3の住宅の被害率を比較したものです。
等級3の住宅は9割近くが無被害だったのに対し、等級1の住宅の無被害率は6割程度にとどまっています。また等級3の住宅には大破・倒壊が見られません。
耐震最高等級3の地震に強く耐震性に優れた家だと言えるでしょう。
この地震大国日本で、新築の一戸建て住宅を建てるならば、地震に強い家にしたいですよね。
地震に強い家づくり
そこで「これから福山市で家を建てる方」向けに、地震に強い家づくりのポイントを解説します。
福山市は温暖で比較的雨も少ない地域なので、住みやすい場所ですよね。
しかし、まれに起きる大規模な地震については「安心安全な地域」とは言い切れません。
たとえば、福山市南部には低地が広がっており、その大半は沖積層と呼ばれる軟弱な地盤です。
軟弱地盤の上に家を建てると、地震による被害に受けやすくなります。
なので、福山市の市街地で地震に強い家を建てるためには、次の3つのポイントを押さえておく必要があります。
- ①地震に強い土地に家を建てる
- ②耐震等級2・耐震等級3の家を建てる
- ③気密性・防蟻性にすぐれた家を建てる
地震に強い土地に家を建てる
地震の被害を受けにくい家づくりをしようと考える方の多くは、「住宅の耐震性をどうやってあげるのか」について考えがちです。
しかし大前提として、「地震に強い土地」でなければどれだけ頑丈な家を建てたとしても意味がありません。
たとえば、豆腐の上でレゴブロックを組み上げたときとコンクリートブロックの上にレゴブロックを組み上げたときでは、明らかに豆腐の上のレゴブロックの方が揺れが大きくなるでしょう。
このように、土地と建物は切ってもきりはなせない関係にあります。
なのでまずは、地震災害で被害を受けにくい土地を選ぶことから始めましょう。
「災害に強い町、福山市」
福山市を中心とする備後地域は災害が少ないと思います。
台風は四国山脈と中国山脈がガードしてくれる。
地震は備後地域は主な活断層はなく、熊本の地震のときも揺れは中国山脈と四国山脈を通って大阪へ揺れが抜け、福山よりも大阪のほうが震度が大きかった。
備後のなかでも福山沿岸は強固な地盤で、大門町にあるシャープの工場はそれが理由でここが選ばれたといわれています。
雪に関しては中国山脈を越えることができない。
備後沿岸は温暖で雪が5センチも積もるとちょっとした事件です。
津波に関しては淡路島と佐田岬がガードしてくれて、大部分は瀬戸内海に入ってこれない。
火山も中国地方は活火山はなく、噴火の恐れは少ないです。
自然災害の少ない地域と、町名をピンポイントで指定するのは難しいですが、福山市の沿岸地域で標高30~40mのところは福山中心部にも近く、生活には便利で住みやすいところだと思います。
数え切れないリスクを元に自然災害に強い土地なんて見つけられません。そんな なかですべての確率が低いなんて、それこそすごい確率です。
備後はその中で最小の確率だと思います。確率ですので絶対ではありませんが選べるのでしたら備後を考慮にいれてはいかがでしょう。
あと、これは完全に余談ですが
「日本一駅から天守閣が近い城」
1887(明治20)年の「私設鉄道条例」公布により民間の山陽鉄道会社が設立され、神戸~下関間に山陽鉄道(現山陽本線)の敷設が計画されます。
1888(明治21)年11月に神戸~姫路間が開通すると1891(明治24)年3月には岡山、同年9月には福山、1894(明治27)年6月には広島までレールを延ばします。
もちろん工事は万事順調に進んだわけではありませんでした。とりわけ難航したのが用地買収です。福山駅の建設では福山藩のシンボルであった福山城の石垣を壊し、路線が町を分断して繁栄を阻害するなどと反対の声が上がりました。
しかし山陽鉄道の敷設には、日本と清国の関係が悪化するさなかだったこともあり政府と軍部の強い意志がありました。福山町でも東京から帰郷した学生有志が、町の発展のためには早急に鉄道を敷設する必要があるという声を上げ、積極的に支持しました。当時の社会情勢による要請から最短ルートを最短時間で敷設するには、石垣を壊して内堀を埋め立てる必要があったのです。
日清戦争が始まる2カ月前には、山陽鉄道は大陸への兵たん基地があった宇品港を擁する広島まで開通します。こうして山陽鉄道は兵員・軍用貨物の輸送を進めるために軍用列車として運行し始め、今日の山陽本線につながります。
これらのいきさつより福山城は今では「日本一 駅から天守閣が近い城」として知られるようになったのです。