不動産を少しでも高く売却するための15のコツ
「少しでも高く家を売るにはどうすればいいだろう?」
「全然手入れしていない土地だけど、高く売れるかな…」
この記事ではそんな悩みを解決する15のコツをご紹介しています。
- すべての不動産に共通するコツ
- 一戸建てやマンションを高く売るコツ
- 土地を高く売るコツ
以上3種類のコツに分けてご紹介しています。
良い不動産会社の見つけ方もご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
不動産を売却するまでの簡単な流れ
まずはじめに、不動産を売却するまでの流れを簡単にご説明します。
不動産売却はこのような流れで行われます。
- 不動産会社に売却したい旨を伝える
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 不動産の売却活動を始める
- 買主が決まったら売買契約を結ぶ
- 決済・引渡しをする
- 確定申告する
この一連の流れにコツを加えて、少しでも高く不動産を売却しましょう。
不動産を高く売るための基礎的なコツ|すべての不動産に共通
最初に一戸建て、マンション、土地に共通する高く売るためのコツを5つご紹介します。
- 事前に相場を自分で調べておく
- いくつかの不動産会社に査定してもらう
- 信頼できる不動産会社を見つける
- お隣との境界線をハッキリさせる
- 売り出し価格は値下げ分を含めて少しプラスする
ひとつずつご説明します。
1.事前に相場を自分で調べておく
まずは売りたい不動産がどのくらいの価格で売れるのか、あらかじめ自分で調べておきましょう。
およその相場を知っていれば、不動産会社の査定額が妥当なのか判断することができます。
売り出し価格の目安にもなるので、価格設定を間違えて損をしたり売れない事態を防ぐ効果もあります。
不動産の相場は実際の取引価格から調べることができます。
以下のWEBサイトを利用して相場を調べましょう。
- 一戸建てやマンションなら「レインズマーケットインフォメーション(REINS Market Information)」
- 土地なら「土地総合情報システム」
不動産を高く売るには、事前に自分で相場を調べることが必要不可欠です。
2.いくつかの不動産会社に査定してもらう
査定は必ず複数の不動産会社に依頼しましょう。
会社によって「得意の不動産」や「得意の地域」が違うので査定結果に差が出ます。
複数社に査定してもらうことでおよそ正しい金額が分かります。
一社一社連絡するのは手間がかかるので、ネットで「一括査定サービス」を使うのがおすすめです。
売却予定の不動産情報を入力すると、複数の不動産会社から査定結果を出してくれます。
ひとつの会社だけに絞らず、複数の会社から査定結果を集めて正しい相場を知りましょう。
3.信頼できる不動産会社を見つける
次に信頼できる不動産会社を選ぶことです。
残念ながらお客様の利益よりも、会社や担当者だけの利益を優先する不動産会社が存在します。
また悪徳ではないけれど、経験や知識がない社員が担当になると売却が上手くいかなくなるケースもあります。
そうした事態を防ぐために、信頼できる不動産会社を見つけることがとても大切です。
「ここに頼みたい」と思う不動産会社を見つけるには、実際にお店に行って話をすることです。
メールだけのやり取りでは会社や社員を見極めることはできません。
詳しくは同記事の「良い不動産と出会うためには」に書いてあるので、ぜひチェックしてみてください。
不動産売買はとても大きな取引です。
だからこそ取引を成功させるために不動産会社は慎重に選びましょう。
4.お隣との境界線をハッキリさせる
お隣との境界線が曖昧だと、いつまでも買い手がつかない可能性があります。
どこまでが自分達の土地なのかハッキリ分からないと、買主は安心して購入できないからです。
また境界線があやふやなままだと、万が一お隣の土地も一緒に売却してしまうと当然大きなトラブルになってしまいます。
買主とお隣との信頼のために境界線は明確にしておきましょう。
土地の境界線を調べるには3つの方法があります。
- 測量士に測量してもらう
- 土地家屋調査士に調査してもらう
- 筆界特定制度を利用する
おすすめは土地家屋調査士に調査してもらう方法です。
土地家屋調査士は測量技術を持ち、登記業務を行うことも出来る専門家だからです。
隣接地との境界線が分からないときは、土地家屋調査士に連絡して境界線をハッキリさせましょう。
5.売り出し価格は値下げ分を含めて少しプラスする
希望売り出し価格は、値引き交渉分を含めて少しプラスして設定します。
不動産売買では、買主から値引きを要求されるのは当たり前のことです。
なので値引き分を価格に足しておかないと、安く買い叩かれてしまう可能性があるからです。
また事前にどれだけの値引きまで応じるか決めておくと、交渉をスムーズに進められます。
交渉で損をしないようにしっかりと計画を立てておきましょう。
一戸建て・マンションを高く売るためのコツ
続いて一戸建て、マンションを高く売るコツをご紹介します。
- 外観を綺麗にして魅力を高める
- 内装を綺麗にして内覧者に好印象を与える
- 生活が便利になる設備を充実させる
- ホームインスペクション(住宅診断)を行う
- 既存住宅売買瑕疵保険に加入する
ひとつずつご説明します。
1.外観を綺麗にして魅力を高める
不動産の購入を考えている人は実際に物件を見学する「内覧」を希望します。
内覧を希望するのは、少しでもその物件に魅力を感じているからです。
魅力を高めるためにまずは外観を綺麗にしましょう。
外観は物件の第一印象を決めます。
「実際に見てみると屋根は古いし、外壁にひびも入ってる…」
なんて思われないように、日頃から屋根や壁のメンテナンスは欠かさず行いましょう。
屋根や壁だけでなく玄関やベランダ、庭の掃除も忘れてはいけません。
2.内装を清潔にして内覧者に好印象を与える
外を綺麗にしたら次は中です。
外観を綺麗にしても内装が汚ければまったくの無意味です。
どちらも綺麗にして初めて内覧者に「買いたい」と思わせることができます。
内覧日までに以下のことは済ましておきましょう。
- 室内を整理整頓して広く見せる
- 徹底的に掃除して清潔感をアピール(水回りを入念に)
- 消臭剤で臭いを消して不快感をなくす
- 部屋を明るくして気分も明るくさせる
「自分達だけじゃ心配!」という人は、ハウスクリーニングでプロの力を借りると安心です。
3.生活が便利になる設備を充実させる
金銭面で余裕があれば、生活面が豊かになる設備を取り入れましょう。
なぜなら内覧者はこの物件にはどんな設備があるのか気にしているからです。
「これがあるのか。便利だな」「ここで生活している自分が想像できるな」と思わせられるとかなりの好感触です。
おすすめの設備はこちらになります。
- 玄関の電気錠
- モニター付きインターホン
- 浴室乾燥機
- 食器洗い乾燥機
- 宅配ボックス
これらは「あると便利!」と評判が高い設備です。
もちろん全てを取り入れる必要はありません。
ですが物件の価値を高めることができるので、ぜひ検討してみてください。
4.ホームインスペクション(住宅診断)を行う
ホームインスペクションは住宅診断とも言います。
住宅診断士が住宅の劣化状況や欠陥の有無を調べ、改修箇所やその費用を診断してアドバイスをくれるサービスです。
住宅診断を事前にしておけば、売却後のトラブルを軽減することができます。
診断の結果で査定額も変わってくるので、出来れば不動産会社が査定する前に受けることをおすすめします。
ただ住居の隅々まで調査するわけではないので、全ての不具合を把握することはできません。
しかし「住宅診断した物件」は買い手にとって心惹かれる物件です。
査定額を上げるためにも住宅診断は受けて損はありません。
5.既存住宅売買瑕疵保険に加入する
既存住宅売買瑕疵保険とは、中古住宅を売買した後に見つかった瑕疵を保証する保険です。
瑕疵が見つかっても保険金で補修費用が賄われるので、買主のメリットが大きいです。
またこの保険は認知度が低いので、他の物件との差別化ができて高く売れやすくなります。
保険に加入するには2つの条件が必要です。
- 住宅が新耐震基準をクリアしていること
- 現場検査に合格していること
また独自に保証サービスを提供している不動産会社もあるので、まずは担当者に相談してみましょう。
土地を高く売るためのコツ
続いて土地を高く売るコツです。
- 地盤調査を行う
- 土壌汚染調査を行う
- 大きな土地は分けて売り、小さい土地は隣地を買い足す
- 土地の見栄えをよくする
- 隣人に土地の購入を持ちかける
コツは違いますが、意味合いは一戸建て・マンションのコツと同じです。
ひとつひとつご覧ください。
1.地盤調査を行う
地盤調査とは、その土地に安全に建物を建てられるか調べることです。
建物を建てる際、地盤の固さや液状化のリスクを考えている人は多くいます。
「地盤調査済み」と売り出されれば売主への信頼度が上がり、高く売れる可能性が大きくなります。
地盤調査には主に3種類の方法があります。
- SWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)
- ボーリング調査
- 表面波探査法
おすすめはSWS試験です。
費用が10万円未満に抑えられ、調査結果が半日で分かるからです。
地盤調査を行い、安全に家を建てられる土地だということをアピールしましょう。
2.土壌汚染調査を行う
地盤調査ともうひとつ、土壌汚染調査もしておきましょう。
土壌汚染調査とはその土地が汚染されていないか、どれだけ汚染されているか調べることです。
仮に汚染が見つかっても、売却活動の前であれば計画を見直すことができます。
一番悪い例は売買成立後に汚染が見つかることです。
最悪、買主から契約破棄を申し立てられる場合もあるので、調査は売却活動前に行いましょう。
土壌汚染調査は一般的に以下の流れで行われます。
- 地歴調査
- 詳細調査
- 土壌汚染対策工事
地歴調査で汚染のおそれがないと判断されれば、そこで調査終了です。
業者にもよりますが、地歴調査で済んだ場合だと費用は10~30万円ほどになります。
3.大きな土地は分けて売り、小さい土地は隣地を買い足す
土地はそのまま売るよりも、大きさを変えた方が高く売れる場合もあります。
大きな土地は分割して売り、小さな土地は隣地を買い足して売るという方法です。
目的はどちらも「使いやすい土地にするため」です。
あまりに大きな土地は逆に使い道が限られるので、需要は少なめです。
一軒家を建てやすい大きさに分割することで需要を高めることができます。
小さな土地も隣地を買い足せば、一軒家やアパートを建てるのにちょうどいい大きさになる場合もあります。
ただ「却って使いにくい土地になってしまった!」と逆効果にならないように、不動産会社とよく相談してから実行しましょう。
4.土地の見栄えをよくする
内覧時に備えて土地の見栄えをよくしておきましょう。
土地も住宅と同じく第一印象が大切です。
雑草が生い茂っていたり、ごみが散らかっていると見栄えが悪く売却につながりません。
また当然査定額も低くなります。
引き渡しが完了するまで雑草やゴミがない状態を維持しましょう。
手間がかかる場合は業者に頼むのもひとつの手です。
5.隣人に土地の購入を持ちかける
隣人に土地の購入を持ちかける方法も有効です。
土地を買うことで隣人の利益となるケースがあるからです。
隣人が購入することで土地が広くなり、建物が建てやすい整形地になることがあります。
つまり価値の高い土地になって隣人も得をするのです。
売却活動を始める前に、一度隣人に購入の意思はないか聞いてみて損はありません。
良い不動産会社と出会うためには
最後に、良い不動産会社に出会うために行うことを3つご紹介します。
- 不動産会社の免許番号をチェックする
- 売却予定の不動産と似た不動産の売却実績があるか調べる
- 査定結果の根拠と売却活動の戦略を聞く
実は不動産選びが不動産売却をするうえで一番重要な場面です。
これからご説明することを実践して良い不動産会社と出会ってください。
不動産会社の免許番号をチェックする
宅地建物取引業の免許がなければ、不動産会社と名乗っていても売買の仲介はできません。
免許番号をチェックすることで無免許業者か見極めることができます。
また免許番号には免許更新回数も書かれているので、どれだけ長く営業しているか知ることもできます。
例.国土交通大臣(〇)第〇〇〇〇〇号
カッコの中の数字が免許の更新回数です。
5年ごとに更新するので、仮に(4)と書かれていたら3回更新して15年営業していることになります。
もちろん営業年数が長ければ良いというわけではありません。
しかし不動産会社を選ぶ一つの基準になるので、会社のホームページで調べてみましょう。
売却予定の不動産と似た不動産の売却実績があるか調べる
売却したい不動産と似た不動産の売却実績があると安心材料になります。
一戸建てを売りたいのに「当店は一戸建ての売却実績はありません」なんていう会社に仲介を頼みたくないですよね?
逆に同じエリアで同じ不動産を売った実績がある会社なら、適切な売却計画を立ててくれる可能性が高いです。
実績は多くの不動産会社はホームページに記載しています。
先ほど説明した免許番号と一緒に確認しましょう。
会社だけでなく担当者自身の実績も聞いておくことも忘れてはいけません。
査定結果の根拠と売却活動の戦略を聞く
どんな理由で提示された査定額になったのか、どんな形で不動産をアピールしてくれるのか。
根拠と戦略がしっかり説明できる担当者は信頼できます。
逆に媒介契約を急かしてきたり、利用者が納得していないのに話を進める担当者は信頼できません。
また疑問点や要望にも真摯に答えてくれるか注目して聞きましょう。
それによって担当者の人間性や知識量を測ることができます。
たくさん質問をして「この人になら任せられる」という人を見つけましょう。
まずは福山不動産にお気軽にご相談ください
僭越ですが不動産を売りたい方は、ぜひ一度福山不動産にお問い合わせください。
福山不動産は独自ルートを持っており、短期間での不動産売却が可能になります。
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