不動産の相場を調べるための2つのサイトと使い方を紹介

「不動産の相場を調べたいんだけど、相場が分かるサイトってないかな?」

こんな悩みを解決するために、この記事では以下の内容を紹介していきます。

  • 相場を調べる理由
  • 不動産の相場を調べるためのサイト2選
  • 相場を調べることはつまりどういうことか
  • 不動産相場を調べるうえでの注意点

サイトの紹介と一緒に使い方も説明していきます。
画像を多く使って分かりやすく説明しているので、安心してご覧ください。

それではどうぞ。

目次

相場を調べる理由は適正な売り出し価格を付けるため

相場を調べる理由は適正な売り出し価格を付けるため

サイトを紹介する前に、なぜ不動産相場を知る必要があるのか簡単に説明しましょう。

相場を調べる理由は「売却する不動産に適正な価格を付けるため」です。
周りの物件よりも高い価格にすると買い手は付きづらくなり、かといって安価だと利益が出なくて損をしてしまいます。

「高すぎて売れない」「安くしすぎて逆に損をした」そんな事態を防ぐために、売主は事前に不動産相場を調べる必要があるのです。

そんな不動産相場を調べるために、2つのサイトを紹介します。

  1. レインズマーケットインフォメーション
  2. 土地総合情報システム

これらのサイトは不動産相場を調べるうえで便利なサイトです。
ぜひ使い方を覚えて、売り出し価格の設定に役立ててください。

サイト① レインズマーケットインフォメーション

レインズマーケットインフォメーションを説明する前に、まず「レインズ」というサイトを紹介します。

レインズとは全国の不動産情報が集められたシステムサイトで、国土交通省から指定された不動産流通機構が運営しています。
物件情報や成約価格が閲覧できますが、会員の不動産業者しか利用できません。

そこで一般の人でも閲覧できるシステムサイトがつくられました。
それがレインズマーケットインフォメーションです。実際の成約事例が閲覧できるので不動産相場を把握できるサイトとして知られています。

レインズマーケットインフォメーションの使い方

レインズマーケットインフォメーションは戸建とマンションの成約価格を検索することができます。
どちらかの相場を調べたいときはレインズマーケットインフォメーションを使用しましょう。
ちなみに土地の成約価格は調べられないので、土地を売却予定の人には不向きのサイトとなっています。

手順1 レインズマーケットインフォメーションを開く

まず最初にレインズマーケットインフォメーションを開きます。
こちらのURLをクリックするとサイトに移動できます。
http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do

手順2 「建物種別」「都道府県」「地域」を選んで検索する

手順2 「建物種別」「都道府県」「地域」を選んで検索する
出典:REINS Market Information ※東日本不動産流通機構から許可を得て掲載しています

トップページから「建物種別」と「都道府県」と「地域」を選びます。
例として、このように選択しました。

  • 建物種別→マンション
  • 都道府県→東京都
  • 地域→都心5区

利用する人は、自分が売りたい不動産に合った条件を選択してください。

手順3 表示されるメッセージにOKボタンを押す

手順3 表示されるメッセージにOKボタンを押す
出典:REINS Market Information ※東日本不動産流通機構から許可を得て掲載しています

検索ボタンを押すとページの上部にこのようなメッセージが表示されます。

不動産は、個別要因や取引事例によって取引される価格が異なります。
本情報を取引の参考にされる場合にはご注意ください。

表示される情報はあくまで目安にしてください、というサイトからのメッセージです。
「OK」という青いボタンを押してください。

手順4 条件を加えて結果を絞りこむ

手順4 条件を加えて結果を絞りこむ
出典:REINS Market Information ※東日本不動産流通機構から許可を得て掲載しています

「OKボタン」をクリックすると、画像のように直近1年の取引情報グラフが表示されます。
右にある「追加検索条件」で、さらに条件を加えて結果を絞りこむことが出来ます。
選択できる条件は10個あるので、自分の不動産と同じ条件で設定してください。

  • 地域詳細
  • 沿線
  • 最寄り駅
  • 駅からの距離
  • 単価
  • 専有面積
  • 間取り
  • 築年数
  • 成約時期
  • 用途地域

例えばここで地域詳細を「千代田区」「飯田橋」に変更すると、このようなグラフになりました。

手順4 条件を加えて結果を絞りこむ
出典:REINS Market Information ※東日本不動産流通機構から許可を得て掲載しています

緑色の点が「千代田区・飯田橋」の情報グラフです。
都心5区のうち17件とかなり絞られましたね。

画像のグラフの軸は築年(年)×単価(万円/㎡)となっていますが、追加検索条件で成約時期(期間)×単価(万円/㎡)に変更することも可能です。

そして下にスクロールすると、絞りこんだ17件の取引情報一覧が表示されています。

手順4 条件を加えて結果を絞りこむ
出典:REINS Market Information ※東日本不動産流通機構から許可を得て掲載しています

取引情報では以下のデータを閲覧することが出来ます。

  • 沿線
  • 最寄り駅
  • 駅からの距離
  • 所在
  • 単価(万円/㎡)
  • 専有面積
  • 間取り
  • 築年
  • 成約時期
  • 用途地域

ピックアップされた取引情報から、自分が持っている不動産と近いものを見つけると売り出し価格の参考になります。
このように相場を調べていきます。

サイト②土地総合情報システム

続いては土地総合情報システムを紹介します。
土地総合情報システムとは国土交通省が運営している不動産情報サイトです。

不動産業者や一般人関係なく、誰でも気軽に不動産の取引相場を知ることができます。
様々な不動産の相場を調べることができますが土地の相場を中心に調べる人が多いです。

土地総合情報システムの使い方

手順1 土地総合情報システムを開く

手順1 土地総合情報システムを開く
出典:土地総合情報システム(国土交通省)

最初は土地総合情報システムを開きます。
こちらをクリックするとページに移ることができます。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/

トップページには3つのボタンが表示されています。

  • 不動産取引価格情報検索
  • 地価公示 都道府県地価調査
  • 不動産取引価格アンケート回答

ここでは「不動産取引価格情報検索」をクリックしましょう。

手順2 取引時期、不動産の種類、地域を選ぶ

手順2 取引時期、不動産の種類、地域を選ぶ
出典:土地総合情報システム(国土交通省)

続いて左にある「取引時期」「不動産の種類」「地域」を選択します。
不動産は「宅地」「土地」「土地と建物」「中古マンション等」「農地」「林地」と、幅広く種類があります。
今回は例としてこのような条件で検索しました。

  • 取引時期→2021年第3四半期(過去1年間を含む)
  • 不動産種類→土地
  • 地域→東京都 千代田区

売却する予定の不動産と、同じ条件で選んで検索ボタンを押してください。

手順3 条件が近い取引事例を探す

手順3 条件が近い取引事例を探す
出典:土地総合情報システム(国土交通省)

「東京都 千代田区」で検索すると、このように15件の取引事例が表示されました。
検索結果に表示される情報は以下の項目になっています。

  • 所在地
  • 地域
  • 最寄り駅の名称と距離
  • 土地の詳細情報(取引総額、坪単価、面積、㎡単価、形状)
  • 今後の利用目的
  • 前面道路の詳細情報(幅員、種類、方位)
  • 都市計画
  • 建ぺい率
  • 容積率
  • 取引時期
  • 取引の事情等

細かく情報が分かれているので、それぞれ自分が持っている土地と条件が近い取引事例を探してください。
その取引価格を参考にすれば、より適正な売り出し価格をつけることができます。

土地総合情報システムのデータは、実際に不動産取引した人のアンケート回答が元となっています。
貴重なデータですが、アンケートは任意のため回答率は17%とかなり低めです。
取引件数のうち2割ほどのデータしかなく、地域によっては正確性に欠ける点があります。

「自分の不動産と似た条件の不動産を探すこと」が相場を調べることになる

「自分の不動産と似た条件の不動産を探すこと」が相場を調べることになる

不動産の相場を調べることは、自分が売りたい不動産と似た条件の不動産を探すことです。
広さや間取りが似た物件が過去にいくらで売れたのか、現在はどれぐらいの価格で売られているのか。

それが分かれば、自分が売りたい物件がいくらほどで売れるか大体の目安を知ることができます。
つまり相場が分かるということです。

条件は以下の項目を参考にしてください。

  • 地域
  • 最寄り駅
  • 最寄り駅からの距離
  • 広さ
  • 間取り
  • 築年数

レインズマーケットインフォメーションにも、土地総合情報システムにもあった条件ですね。

類似物件が少ないときの対処方法

しかし「条件は近いけど広さが違くて参考にならない」という物件もあります。
そんなときは平米単価を使って相場を調べましょう。

平米単価とは不動産価格を広さで割った、1平米あたりの単価のことです。
例えば条件が近い物件(A物件とします)が、専有面積が80平米で3200万円で売られているとします。
その場合、A物件の平米単価は40万円になります。計算式は以下の通りです。

3200万円÷80平米=40万円
(A物件の価格)÷(A物件の専有面積)=(A物件の平米単価)

そして自分が売りたい物件(B物件とします)の専有面積が50平米の場合、A物件の平米単価をかけ合わせてB物件の相場を算出します。
算出された相場価格は2000万円になります。計算式は以下の通りです。

50平米×40万円=2000万円
(B物件の専有面積)×(A物件の平米単価)=(B物件の相場価格)

平米単価で計算すれば簡単に相場価格を算出できます。
ただこの計算は、A物件とB物件の平米単価がどちらも同じだと仮定して算出しています。
実際には広さが異なると平米単価も異なるので、少し大雑把な相場の調べ方だと言わざるを得ません。


もうひとつ、エリアを広げて対象物件を増やす方法もあります。
売りたい物件がある町の、さらに隣の町や駅からも類似する物件を見つけるという方法です。

類似物件が少ない状態から算出した相場価格は、少し心もとないものです。
上記でも説明したように相場を調べる理由は「売却する不動産に適正な売り出し価格を付けるため」です。
少しでも不動産に合った売り出し価格を付けるために、類似物件を集めておきましょう。

不動産相場を調べるうえでの注意点

不動産相場を調べるうえでの注意点

不動産相場についてひとつ注意点があります。
それは「相場はあくまで目安であること」です。

相場は価格を決めるための判断材料になりますが、必ずしも相場の価格通りに売却できるわけではありません。
実際の売り出し価格はニーズや値引きのことを考えて多少なりとも変動します。

「相場価格≠売り出し価格」ということを覚えておいてください。

この記事のおさらい

この記事のおさらい

それではここまでのおさらいをしましょう。

Q.相場を調べるのは何のため?

A.売りたい不動産に適正な売り出し価格を付けるため

不動産相場を調べるために使用できるサイトは?

A.「レインズマーケットインフォメーション」と「土地総合情報システム」

Q.相場を調べることはどういうこと?

A.自分が売りたい不動産に似た条件の不動産を探すこと

Q.不動産相場を調べるうえで注意することは?

A.相場はあくまで、売り出し価格を付けるためのひとつの目安だということ

また今回はサイトを使って不動産相場を調べる方法を紹介しましたが、サイト以外にも不動産会社に査定を依頼するという方法があります。
自分で調べた相場と不動産のプロが出した相場の両方が揃えば、かなり売り出し価格も設定しやすくなります。
どんな査定方法があるのか、詳しくは不動産の4つの方法査定!種類ごとのやり方を徹底解説をご覧ください。

当サイトの福山不動産も不動産の査定を承っています。
また不動産売買のご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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