福山市(広島県)の危ない地域はどこ?4つの自然災害リスクを詳しく解説します。
広島県福山市の危ない地域はどこでしょうか?
詳しく解説します。
福山市は、広島県で2番目に人口の多い都市です。適度に開発されており、緑も豊富です。子育て世代にも住みやすく、県内でも人気のエリアです。
ここでは、そういった “福山市” の危険なエリアをまとめました。
福山市で土地を探す際には、自然災害のリスクが少ない安全な地域と、災害が起こりやすい危険な地域を見分けることが必要です。
4つの自然災害リスク
次に挙げる4つの自然災害リスクにつきましてチェックしていきましょう。
(1) 河川の氾濫が予想される地域
(2) 津波による浸水が予想される地域
(3) 地震による液状化リスクが高い地域
(4) 地震による家屋損壊の危険性が高い地域
あくまで可能性の一つであることを、前もってご理解いただいて、「福山市ハザードマップ」・「防災情報」を必ずご確認ください。
河川の氾濫が予想される地域
福山市防災情報の洪水ハザードマップで、河川の氾濫が予想される地域を確認してください。
(動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=a7yKIFuUJqs)
洪水ハザードマップによると、芦田川沿いや芦田川に合流する河川が流れる山間部では、家屋倒壊や流出を引き起こすような激しい浸水や河岸侵食が予想されています。
このハザードマップは、1,000年に1回以上発生すると予想される最大雨量(24時間総雨量:572mm)を想定して作成されています。
より詳細な情報は、福山市洪水ハザードマップの拡大・分割版をご確認ください。
津波による浸水が予想される地域
地震による津波の発生が予想される地域は、福山市津波ハザードマップをチェックしましょう。
福山市に大きな被害がもたらされる可能性が高い地震として、南海トラフを震源とする南海地震が考えられています。
南海トラフ地震が想定通りに発生した場合、福山市南部・松永湾付近・沼隈町・大門町付近で大きな被害が予想されます。
過去の南海地震は約100〜150年周期で発生しており、そのマグニチュードは以下のように想定されています。
福山市における南海トラフ地震の想定について
- マグニチュード M9.1
- 福山市内で最大震度6強
- 揺れの継続時間は約4分
- 津波の最大波到達から4時間30分後
- 津波の最大水位は3.3m
- 津波到達までの時間は約13分
より詳細な情報は、福山市地震防災マップをご覧ください。
福山市津波ハザードマップの概要
広島県が2013年(平成25年)3月に発表した広島県の津波浸水想定をもとに、2006年(平成18年)に作成した福山市津波ハザードマップを見直しました。このマップは、家庭や地域で避難場所の確認や避難経路の検討、地区避難計画の作成など、日頃から津波災害への備えを行うことを目的としています。
津波浸水想定の条件設定
本津波ハザードマップの根拠となる広島県津波浸水想定は、最悪の事態を想定する必要性から、以下の条件で作成されました。
(1)1年で最も潮位が高いときに津波が発生することを想定。
(2) 堤防・防波堤が破壊され機能しない(震災前の25%の高さに沈む)ことを想定。
(3) 地殻変動による地盤沈下を想定した場合
地震による液状化の危険性が高い地域
内閣府南海トラフ巨大地震モデル研究会が2012年8月に発表した液状化危険度データから、地震による液状化危険度を確認してみましょう。
このデータによると、地震による液状化リスクが特に高い地域は、福山市南部または芦田川沿い等に沢山あります。その理由の中の一つに、福山市南部の市街地の地盤が沖積層からなる軟弱な地盤であることが関連しています。
特に、沖積層が30m以上の地域では、地震動が増幅されやすく、建物の沈下や地盤の液状化などの地盤災害が発生しやすいとされている。4
本データは、内閣府が定義した基本ケースに基づくものですが、想定通りの地震が発生することを保証するものではなく、あくまで可能性の一つであることにご留意ください。
地震による家屋被害リスクの高い地域
最後に、福山市地震防災マップで、地震動で揺れやすい場所や家屋被害のリスクを確認しておきましょう。
前述の様に、福山市の南部市街地に関しては軟弱な地盤に建物が建っているため、地震動が増幅され、建物が揺れやすくなっています。
南海トラフ地震、長者ヶ原断層-吉井断層、市街地直下地震など、どこで起きてもおかしくない地震が発生した場合、特に蔵王、三好町、沖の上町、新涯町周辺が揺れやすいと予想されます
福山市内で発生する地震の予想最大震度と想定される3つの地震
- 南海トラフ地震:マグニチュード9.0/プレート間地震
- 中社ヶ原断層~吉井断層:マグニチュード7.4/地殻内地震
- 地殻内地震:マグニチュード6.9/地殻内地震
地震動が増幅されやすい土地に建てられた建物は、地震による倒壊の危険性が高くなります。
福山市の建物全壊ハザードマップを確認してみると、福山市には地震による被害を受けやすいエリアと受けづらいエリアがあることを、土地購入の際に理解しておくことが大切です。
安心できる家を建築するためには、地盤調査をして、調査結果に応じた適切な地盤改良を行いましょう。
福山不動産も、不動産についてのご相談を承っております。
お客様の参考材料となれれば幸いです。いつでもお気軽にお問い合わせください。