知らなきゃ損!中古住宅の内覧をする時の66項目のチェックリスト
「中古住宅の内覧に行くことになったけど、具体的にどこを見ればいいの?」
「内覧って外観や室内を軽く見るだけじゃダメなの?」
こんな悩みを抱えていませんか?
はじめて内覧をする人は、物件のどこを見たらいいのか分からなくて戸惑うかもしれません。
せっかく時間をとって内覧に行くのに、適当に見て終了なんてことはしたくないですよね。
そうなるのを防ぐために、この記事では以下の内容を説明しています。
- 内覧当日の持ち物
- 内覧時のチェックポイント64項目
- 内覧時のマナー
自分に合った中古住宅を見つけるために、ぜひ最後までお読みください。
内覧当日の持ち物
内覧をする時には以下の持ち物が必要です。
当日、内覧に行く前に忘れ物がないかチェックしましょう。
- □ メジャー
-
扉や窓、部屋の広さを測るために使います。
大きな家電や家具が部屋に運べて配置できるか調べるためです。
また、カーテンの長さを調べるためにも使います。 - □ 間取り図
-
主にメモ帳として使います。
メジャーで測った寸法やコンセントの位置、他にも気になったことを間取り図に書き込むと便利です。 - □ 筆記用具
-
間取り図に書き込むときに使います。
消しゴムのカスやシャーペンの芯を、内覧した物件に落とさないように気を付けましょう。 - □ スリッパ
-
不動産会社が用意してくれることがほとんどですが、念のために用意しておきましょう。
スリッパの裏に何も付いていないか事前に確認してください。 - □ スマートフォン
-
物件を撮影するために使います。
後からどんな物件だったか忘れてしまわないように、全ての部屋の隅々まで撮影しましょう。
ただ、売主から許可をもらってから撮影するようにしてください。さらにスマートフォンには「懐中電灯」や「方位磁石」の機能も付いています。
部屋の方位を調べたり、暗くて見えづらい箇所を照らすときにも便利です。電波が届くか確認することもできるので、持ち物の中でもスマートフォンは特に忘れないようにしましょう。
忘れ物はありませんか?
チェックができたら、次は内覧時のチェックポイントです。
中古住宅の内覧時のチェックポイント【外観】
内覧時のチェックポイントは3つに分けて紹介します。
- 外観
- 内装
- 周辺環境
まず最初は外観からです。
外観のチェックポイントは10項目あります。
- 外壁
-
□ 外壁の壁面にひび割れはありませんか。
□ 歪んだり傾いたりしていませんか。
□ 外壁の塗装が手に付きませんか。
- 基礎
-
□ 基礎に傾きはひび割れはありませんか。
- 屋根
-
□ 屋根が傾いたり、曲がったりしていませんか。
□ 傷んでボロボロになっていませんか。
- 軒裏
-
□ 軒裏に雨のシミはありませんか。
- 雨樋(雨どい)
-
□ 雨樋は破損していませんか。
- 駐車場
-
□ 所有している車がすべて駐車できますか。
□ 安全にスムーズに車を出し入れできますか。
外壁や基礎にひび割れがあると、家の傾きや内部の腐食に繋がってしまいます。
購入後に大きな修繕工事をすることになってしまうので、特に注意して確認しましょう。
自分で調べるのが難しければ住宅診断を依頼しましょう。
物件の劣化状況や不具合を住宅診断士が調査してくれます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。不動産購入時に気をつけるべき12のこと (fukuyama-fudosan.com)
中古住宅の内覧時のチェックポイント【内装】
続いては内装です。
内装のチェックポイントは34項目あります。
外観よりも多いですが、細かくチェックすれば購入した後のトラブルを回避することができます。
- 玄関
-
□ 玄関ドアはスムーズに開け閉めできますか。
□ 玄関ドアはどこまで開けられるか確認しましたか。
□ 床は濡れても滑りにくい素材ですか。
□ 靴箱には充分な収納スペースがありますか。
- 床
-
□ 廊下は狭くありませんか。
□ 歩いて音が鳴ったり沈んだりしませんか。
□ 水平になっていますか。
□ 傷や凹凸はありませんか。
- 階段
-
□ 手すりは付いていますか。
□ 階段の角度は急ではありませんか。
□ 踊り場は充分な広さがありますか。
- 天井
-
□ 天井の高さはどれくらいか測りましたか。
□ シミや汚れ、雨漏りの形跡はありませんか。
- 壁
-
□ 壁紙がはがれていたり、はがれた形跡はありませんか。
□ 黒ずんでいたり汚れていませんか。
□ ひび割れが入っていませんか。
- 扉
-
□ すべての部屋の扉はスムーズに開け閉めできますか。
□ しっかりと閉まりますか。
- 窓
-
□ どの窓もスムーズに開け閉めできますか。
□ 最後まで開けることができますか。
□ しっかりと閉まりますか。
□ 鍵はかかりますか。
□ 窓を開けたらちゃんと空気は流れますか。
□ 外からの匂いや騒音は問題ありませんか。
- 水回り(洗面所、浴室、トイレ、キッチン)
-
□ 汚れやカビはありませんか。
□ 床材がふやけていたり、水シミができていませんか。
□ 水漏れが発生していませんか。
□ 配管は錆びていませんか。
□ 配管周りで変なにおいはしませんか。
- その他
-
□ 家具や家電は問題なく設置できますか。
□ 部屋の方位は確認しましたか。
□ コンセントは必要な場所に、必要な数だけありましたか。
□ どの部屋でも携帯電話の電波は届きますか。
□ 間取り図と違うところはありませんか。
中古住宅の内覧時のチェックポイント【周辺環境】
最後は周辺環境です。
住宅だけでなく、その町のこともチェックしなくては快適な生活は送れません。
実際に足を運んで生活しやすい町か、自分の目と足で確認してください。
- 近所に以下の施設はあるかチェックしてください(13項目)
-
□ スーパー(複数あるといい)
□ コンビニ
□ クリーニング店
□ 病院
□ 歯医者
□ 交番や警察署
□ 公園など子どもが遊べる施設
□ 幼稚園や保育園
□ 小学校や中学校
□ 学習塾
□ バス停
□ 駅
□ ゴミ捨て場
- 確認事項(9項目)
-
□ それぞれの施設までの道のりや到着時間は、実際に確認しましたか。
□ スーパーには欲しい商品が揃っていますか。
□ バスの時刻表は確認しましたか。
□ 駅の始発時間や終電時間は確認しましたか。
□ ゴミ捨て場は散らかっていませんか。
□ 近所の雰囲気は自分に合ったものですか。
□ 平日と土日に周辺環境を観察しましたか。
□ 晴れの日と雨の日に観察しましたか。
□ 朝昼晩と時間帯を変えて観察しましたか。
周辺環境は曜日と天気、さらに時間帯を変えて何度もチェックしましょう。曜日や天気などによって人通りや治安が大きく変化することがあるからです。
内覧をする時はマナーが大切
内覧をする際には最低限のマナーが必要です。
売主はマナーや常識を守れない人に物件を売りたいとは思いません。
きちんとマナーを守って気持ちよく内覧を行ないましょう。
- 当日は遅刻、ドタキャンをしない
- 大人数での内覧は控える
- 大きな声を出したり騒いだりしない
- 写真撮影などは事前に許可をとっておく
- 売主の私物を勝手に触らない
- 畳をスリッパで歩かない
- ごみをその場で捨てない
- 室内や敷地内でタバコを吸わない
- 内覧時に価格交渉をしない
- 売主の前で物件の欠点を言わない
ひとつひとつマナーを確認して、売主に好印象を与えられるようにしてください。
1.当日は遅刻、ドタキャンをしない
内覧当日の遅刻やドタキャンは、売主や不動産会社にあまり良くない印象を与えてしまいます。
内覧は買主と売主、不動産会社の3者のスケジュールを調整して成り立っているからです。
どうしても当日に行くことが難しければ、出来るだけ早めに不動産会社の担当者に連絡しましょう。
2.大人数での内覧は控える
あまり大人数で内覧に行くと、ご近所の人に注目されて売主の居心地が悪くなってしまいます。
また家族以外の人を内覧に連れて行くのは控えましょう。関係者以外に自分の家を見られるのは、売主としてもいい気持ちはしません。
3.大きな声を出したり騒いだりしない
家族と内覧に行くと声のボリュームが大きくなっていくことがあります。
売主や近所の迷惑になってしまうので、声のトーンは下げて会話しましょう。
4.写真撮影などは事前に許可をとっておく
物件を撮影したりする場合は、必ず事前に売主から許可をとっておきましょう。
売主からの許可が必要なものは以下の行動です。
- 物件を撮影する
- 室内や建具の寸法を測る
- 窓や扉を開ける
- 室内の物を触る
内覧当日にお願いしてもいいですが、出来れば当日までに不動産会社を通して許可をもらっておくといいでしょう。
5.売主の私物を勝手に触らない
住宅と関係ない、売主の私物を勝手に触ることは完全にマナー違反なのでやめましょう。
室内の撮影と称して売主の私物を撮影することもNGです。
6.畳をスリッパで歩かない
室内では基本的にスリッパを履いて歩きますが、畳の部屋では入室する前にスリッパを脱ぎましょう。
畳の上ではスリッパを脱ぐことが日本のマナーになっています。
7.ごみをその場で捨てない
内覧中に出たごみは持って帰りましょう。
売主が「こちらに捨ててください」とごみ箱を差し出してくれることもありますが、許可をもらわず勝手に捨てるのはやめましょう。
8.室内や敷地内でタバコを吸わない
内覧中にタバコを吸うのは失礼な行為です。
外に出て吸っても売主が不快に感じるかもしれないので、タバコは自宅に帰ってから吸いましょう。
9.内覧時に価格交渉をしない
「あそこが破損していたので、いくらか値下げしてくれませんか?」などと内覧時に価格交渉をするのは絶対にNGです。
不動産価格は売主も買主も重要視しているデリケートな事柄なので、直接価格交渉をすることは失礼な行為にあたります。
交渉をしたい場合は、必ず不動産会社を通して行うようにしてください。
10.売主の前で物件の欠点を言わない
長年住んでいた物件の欠点を言われると、誰だって不快に感じます。
また欠点じゃなく率直な感想を言ったつもりが、売主は物件をけなされたと感じることもあります。
物件の感想は売主の前で言わないように気を付けましょう。
この記事のおさらい
それでは、ここまでの内容をおさらいしましょう。
- 内覧当日の持ち物
-
- メジャー
- 間取り図
- 筆記用具
- スリッパ
- スマートフォン
- 外観でチェックする箇所
-
- 外壁、基礎、屋根
- 軒裏、雨樋(雨どい)、駐車場
- 内装でチェックする箇所
-
- 玄関、床、階段、天井
- 壁、扉、窓、水回り
- 周辺環境でチェックする箇所
-
- 生活に必要な施設は近所にあるか
- 実際に足を運んで到着時間や人通りを確認したか
- 曜日と天気、時間帯を変えて何度も確認したか
- 内覧時のマナー
-
- 当日は遅刻、ドタキャンをしない
- 大人数での内覧は控える
- 大きな声を出したり騒いだりしない
- 写真撮影などは事前に許可をとっておく
- 売主の私物を勝手に触らない
- 畳をスリッパで歩かない
- ごみをその場で捨てない
- 室内や敷地内でタバコを吸わない
- 内覧時に価格交渉をしない
- 売主の前で物件の欠点を言わない
内覧時はチェックする箇所が多くて大変だと思いますが、隅々まで調べて損はしません。
ぜひこの記事を参考にして「ここに住みたい!」と思える物件を見つけてください。
またこちらの記事では安く不動産を購入するコツを紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
安く不動産を購入するために行うべき3つのこと (fukuyama-fudosan.com)