広島県福山市の大滝神社について解説!

今回は、広島県福山市内海町の大滝神社について解説します。

前回の記事はこちら。

あわせて読みたい
広島県福山市の王城切石山公園について解説! 広島県福山市内海町の王城切石山公園について解説します。 前回の記事はこちら。 https://fukuyama-fudosan.com/fukuyama-k47/ 福山市とは 福山市は、広島県東部に位置...

福山市とは

福山城

福山市は、広島県東部に位置し、岡山県との県境に隣接する中核市です。

古くから瀬戸内地域の交通・物流の要衝として発展してきた歴史を持ち、城下町としての風情を残しながらも、産業や文化の中心地として独自の魅力を形成しています。

また、近年は「鞆の浦」をはじめとする歴史的景観や、「バラのまち」として知られる都市ブランドの発信など、観光資源の磨き上げにも力を入れています。

こうした背景から、福山市は“ものづくりのまち”としてだけでなく、“人が訪れるまち”としての価値を高めつつあります。

大滝神社とは?

大滝神社(おおたきじんじゃ)は、広島県福山市新市町上安井にある神社です。福山市の北部、岡山県との県境にほど近い山あいに鎮座しています。

祭神は、主祭神に少彦名命、そして水にまつわる龍神である高龗神を祀ります。医薬の神と水の神という組み合わせが、この神社の性格をそのまま表しています。

参拝目的で訪れる人よりも、境内に湧く「大滝の名水」を汲みに来る人のほうが多い、という少し変わった場所です。鳥居の手前に有料の水汲み場が整備されており、平日でも水を汲む人が絶えません。

境内の小さな滝と奥宮

境内の一番奥には、沢の水による落差2メートルほどの小さな滝があり、その脇に奥宮が祀られています。滝の水は水路に導かれて境内を流れ、本宮の祠はその水路の上に建てられています。

本宮の先には石造りの堤防があり、雨で水量が増したときに水が氾濫しないようになっています。堤防の先に拝殿があるため、拝殿側からは本殿の下や脇を流れる水は見えません。水音だけが聞こえてくる、という構造です。

鳥居の脇には山神を祀る石造りの末社があり、参道の階段を下りた奥には末社の「大滝八幡宮」が祀られています。

春は山桜や染井吉野、夏は深い緑、秋は楓や漆と、四季それぞれの表情がある場所です。

大滝の名水

この神社を有名にしているのが、境内に湧く「大滝の名水」です。

現地の掲示によれば、ラドンを含む弱アルカリ性の温泉水で、ラドン含有量19マッヘ/kg、硬度52mg/Lの軟水。ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムといったミネラルをバランスよく含むとされています。かつては浴場も設けられており、泉質は単純弱放射能冷鉱泉に分類されていました。

水汲み場は有料です。料金や利用時間は変更される可能性があるため、現地の表示に従ってください。容器は持参する必要があります。

大滝神社の歴史

大滝神社の由緒は、戦国時代にさかのぼると伝えられています。境内の鳥居脇にある石碑には、おおよそ次のような内容が刻まれています。

戦国の世、毛利方によって神辺城が落城し、退去する尼子方の一従士が蛇円山の麓に留まった。亡き従臣を弔ううちに瘡病に悩み、この地に霊泉を発見して人々に勧めたところ、里人の諸病に大いに効いた。よってこれを祖神・瘡神として祀る。時は永禄の頃という。

つまり、落ち武者が見つけた霊泉を、村人が神として祀ったというのが伝承上の始まりです。皮膚の病に苦しんだ武士が湯治に用いたという話が、そのまま「名水の神社」という性格につながっています。

蛇円山と野呂往還

大滝神社は、蛇円山の登山口としても知られています。蛇円山は標高545.5メートル、備後富士とも呼ばれる山で、山頂には雨にまつわる神を祀る高龗神社があります。大滝神社と同じ神を祀っている点は、この山が古くから水の山と見なされてきたことを示しているようで、興味深いところです。

また、この神社には野呂往還という古道が通じています。野呂往還は、新市町の藤尾地区にあった藤尾銀山から銀を運び出すために整備された道で、複数のルートが伝わりますが、そのひとつが藤尾地区から尾根伝いに蛇円山付近を経由し、大滝神社まで下りてくるルートです。名水を汲みに来る人が集まるこの場所は、かつては銀を担いだ人々が山を下りてきた地点でもあった、ということになります。

訪れる前に

\ お気軽にお問い合せください/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!