広島県福山市の鯛しばり網漁法について解説!

こちらの記事では、広島県福山市の鯛しばり網漁法の魅力について解説していきます。
前回の記事はこちら。

福山市とは

福山市は、広島県東部に位置し、岡山県との県境に隣接する中核市です。
古くから瀬戸内地域の交通・物流の要衝として発展してきた歴史を持ち、城下町としての風情を残しながらも、産業や文化の中心地として独自の魅力を形成しています。
また、近年は「鞆の浦」をはじめとする歴史的景観や、「バラのまち」として知られる都市ブランドの発信など、観光資源の磨き上げにも力を入れています。こうした背景から、福山市は“ものづくりのまち”としてだけでなく、“人が訪れるまち”としての価値を高めつつあります。
鯛しばり網漁法とは

広島県福山市の鞆の浦に伝わる「鯛しばり網漁法」は、江戸時代初期から約380年の歴史を誇る伝統的な漁法です。この漁法は、2015年に福山市の無形民俗文化財に指定され、現在は初夏の訪れを告げる「観光鯛網」として多くの人々に親しまれています。
以下に、その歴史や特徴、そして未来への継承に向けた取り組みについて詳しく解説します。
鯛しばり網漁法の歴史と由来
この漁法は、寛永年間(1630年代)に走島の村上太郎兵衛と鞆の当納屋忠兵衛が考案したと伝えられています。それまでの地引網や立て網に代わり、産卵のために鞆の浦へ集まる鯛を一網打尽にするために編み出されました。
明治時代には、この漁法を描いた「鯛網漁法絵図」が博覧会で高く評価されるなど、その勇壮さは古くから知られていました。その後、1923年(大正12年)に歴史を後世に残すための「観光鯛網」がスタートし、戦争による中断を経て1949年に復活、現在まで続く鞆の浦の風物詩となりました。
「鯛しばり網」の仕組み
この漁法は、合計6隻からなる船団の息の合った連携が特徴です。船団は、指揮船(1隻)、親船(網船・2隻)、錨船(2隻)、生船(1隻)で構成されます。漁で用いられる網は長さ約1,500m、幅約100mにも及ぶ巨大なものになります。
漁では、2隻の親船が指揮船の合図で網を広げ、円を描くように鯛を取り囲みます。その後、船を交差させて網を絞り込み(しばり上げ)、漁師たちの「エット、エットー、ヨーイヤサンジャー」という掛け声とともに一気に引き上げます。
「観光鯛網」で体験する伝統

現在、この伝統漁法は仙酔島を舞台にした観光イベントとして観覧することができます。仙酔島で大漁祈願の舞(弁天龍宮の舞)を見た後、観覧船に乗船して海上で漁の様子を間近で見学します。希望者は親船に乗り移り、網を引く体験をすることも可能です。
また、獲れたての鯛はその場で即売されるほか、抽選で鯛や保命酒が当たるプレゼント企画も用意されています。
まとめ

いかがでしたでしょうか。長年続いてきたこの伝統文化も、近年は漁師の高齢化や深刻な人手不足により継承の危機に直面しています。この課題を解決するため、近年では漁師だけでなく、一般参加のサポーターも加わって漁を支える取り組みが始まっています。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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